大人になってからの
矯正治療について
大人になってからの矯正治療はもちろん可能です。歯と歯を支える骨(歯槽骨)や歯肉が健康な状態であればどの年代の方でも矯正治療は可能です。大人の矯正治療はきれいな歯並び、正しい噛み合わせ、バランスの良い美しい口元を治療のゴールとしています。
さらに矯正治療を行うことにより咬む、飲み込む、話す、呼吸する等の口腔機能が向上し全身の健康へと繋がります。矯正はお子様だけのものではございません。是非一度ご相談していただければと思います。
子供の矯正治療との違い
基本的に歯が動く仕組みはお子様も成人も変わりません。大きく異なる点として成人は成長発育が終了しているため、顎の成長を利用し骨格の不調和を改善するような治療は難しくなります。そのため大きすぎるガタガタや骨格の不調和の改善のために抜歯をする確率がお子様に比べて高くなります。
このような方は矯正が
おすすめ
成人の矯正治療は歯並びやお口元の改善を行うことにより咬む、飲み込む、話す、呼吸する等のお口の機能が改善され全身の健康へと繋がります。
また、バランスの良い美しい口元は自信を持てる笑顔にも繋がり人生をより豊かにするでしょう。どの年代の方でも決して遅いということはありません。是非、矯正歯科専門医にご相談ください。
- ガタガタを改善したい方
- 歯が前に突出していてお口を閉じにくい方
- 横顔を改善したい方
- 笑った時の歯茎の見え方が気になる方
- 上の歯と下の歯の真ん中を合わせたい方
- 歯並びやお口元のバランスを整えて素敵な笑顔になりたい全ての方
抜歯と非抜歯の基準に
ついて
抜歯になるケースと
ならないケースの違い
日本人は歯の厚みや頭の形、顎の形の特徴から欧米人に比べて矯正治療で抜歯が必要になるケースが多い傾向にあります。しかし「矯正治療=歯を抜く」ということではないのです。以前に比べて矯正技術も進歩し奥歯を後方に動かす方法や様々な技術を使いなるべく歯を抜かない研究も進んできました。
抜歯をするかしないかはお口の模型やセファロレントゲンの分析値、お顔のお写真等のデータを基に算出した数値によるものですが数値は統計上のものであるためそれだけで決定するわけではありません。
メリット、デメリットを
丁寧に説明
当院では、分析データを参考に抜歯をしない場合とした場合両方の治療結果、メリット、デメリット、矯正治療終了後の安定性について丁寧に説明しどちらが無理のない治療であるか、どちらが患者様の要望に合っているかを診断時に詳しくお伝えします。
そのうえで、患者様とよく話し合い、納得のいく治療方針を選択していただけるようにさせていただいております。
大人矯正のメリット
- 見た目の改善きれいな歯並びとバランスの良い美しい口元の獲得によりコンプレックスがなくなり笑顔に自信が持てます。
- お口の機能の改善歯並びの改善によりすべての歯が均等に咬めるようになると歯ブラシがしやすくケアしやすくなるため虫歯歯周病のリスクが軽減されるのと同時に咬む、飲み込む、話す、呼吸するといったお口の機能の改善もされます。
- 見た目と機能の改善により全身的にも健康に素敵な笑顔で過ごす毎日は気持ちが明るく前向きに自信も持てるようになります。お口の機能の改善によりお口の中の健康が維持できるようになります。見た目と機能の改善により心も身体も健康に人生がより豊かになっていきます。
歯並びの乱れによる
身体のトラブル
- 虫歯・歯周病歯並びや嚙み合わせが悪いと虫歯や歯周病のリスクが上がります。理由としては歯磨きが難しく毎日特定の歯は磨けますが特定の歯はいつも磨き残しがあるという状態になり口腔内環境が悪化しやすいからです。歯並びや噛み合わせを整え毎日の口腔ケアをし易くすることは歯の寿命を延ばすことにも繋がります。
- 歯ぎしり、食いしばり歯並びや噛み合わせが悪いと歯ぎしりや食いしばりの原因にもなります。人間の咬む力はとても強く歯ぎしりや食いしばりをしている時の力は自身の体重の10数倍の力がかかるとも言われています。睡眠中等の自覚症状のない時に起こることがほとんどですが歯や顎に相当な負担がかかり歯の摩耗だけではなく破損や喪失の心配もあります。歯並びや噛み合わせを整えてすべての歯がバランスよく噛み合うようにすることはとても重要になります。
- 頭痛や肩こり歯並びや噛み合わせは歯だけではなく顎やその周りの筋肉も関係しています。歯並びや噛み合わせが悪いと筋肉の異常な緊張が起こり頭痛の原因にもなります。また顎の筋肉とも繋がっている首や肩の筋肉にも影響し肩こりが起こりやすくなってしまいます。
- 顎関節症歯並びや噛み合わせが悪いと顎関節に負担がかかり顎関節症になりやすくなります。顎がカクカク音がする、お口を大きく開けると痛みがある、お口を大きく開けられない、顎の周りの筋肉が凝るなどの症状がある場合は顎関節症の疑いがあるため一度歯科医師に相談しましょう。
治療中に気をつけること
矯正中に虫歯にならないために
重要なこと
適切な歯磨きとフロス
矯正治療中は矯正装置により虫歯や歯周病のリスクが上がりますので適切な歯磨きとフロスの方法を実践することが重要になります。新しい装置を付けた際には必ず歯ブラシとフロスの方法についてご説明し、口腔内衛生状態を維持し虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えながら矯正治療を行えるようにご指導いたします。
定期的な歯科検診とクリーニング(PMTC:ProfessionalMechanicalToothCleaning)
矯正治療中でも定期的な歯科検診とクリーニングはとても重要です。毎日のセルフケアだけではなく定期的な歯科検診とクリーニングを組み合わせることにより口腔内の健康状態がモニタリングされ虫歯や歯周病の予防や早期発見に繋がり矯正治療中でも口腔内の健康を適切に管理することができます。
調整の際に行うクリーニングについて
来院毎に行われる調整時に歯科衛生士がクリーニング(PMTC)させていただきます。特に固定式の装置やブラケットを装着されて矯正治療を行っている患者様にはワイヤーを外してクリーニングを行いますのでお口の中の健康状態を維持するためにはとても効果的です。毎回の調整時に日々の磨き残しが多いと感じられる患者様には調整日以外にもお時間をとっていただきクリーニングや歯磨き指導をさせていただきます。
クリニックで行うお口のケアを通して矯正治療を開始したからと言って虫歯や歯周病にならないように、患者様には日々のセルフケアによるクリーニングの大切さを理解していただき、矯正治療中も健康なお口を維持し快適に過ごしていただくお手伝いができればとスタッフ一同願っております。
矯正中になるべく
食べてほしくないもの
ワイヤー矯正の場合
・キャラメルやガムなど粘度が高い食べ物(はさまって虫歯歯周病の原因になる)
・おせんべいやナッツなど硬い食べ物(装置脱離の原因になる)
・カレー、キムチ、ミートソースなど色の濃い食べ物(装置着色の原因になる)
マウスピース矯正の場合
飲食時にはマウスピースを外すため、食事制限は特にありません。